メールは片手で打てばいい

にゃー。ソファ生活から座椅子生活に移行。部屋が広くなったのは良いけど座り心地はマイナス80%だよ。
読了ー。

水没ピアノ 鏡創士がひきもどす犯罪 (講談社ノベルス)

水没ピアノ 鏡創士がひきもどす犯罪 (講談社ノベルス)


伏線の収束させ方が見事。でも内容的にはエナメルのほうが好き。これはありありと現実を突きつけられて痛い。伏線が収束される事によって話がよりいっそう痛くなる。何の救いもないのは現実と一緒だけれど。創士は好きかも。
西尾や舞城、ユヤタンの小説を読んで思うのだけど、どうしても比喩やらSFつうか現実にありえないことを描いているところを確信犯的にSFっぽく、比喩っぽくしているような気がする。これは江國さんの小説を読んでいて感じたのだけれど、江國さんはファンタジーをファンタジーとして描いていない。作者自身がそれは現実にありますという確固たる態度で描いているので、読み手(というか私)はそれがあたりまえだと信じ込まされる、というか疑念をはさめない。それとは逆に先にあげた作者の小説は作者自身が小説の中の世界に対して疑ってる感がある。感覚で言えば前者が包み込まれるのに対し、後者は眺めるといったところか。多分舞城なり西尾なりの作品の突拍子も無い世界の破綻加減についていけなかったり、ユヤタンの小説に出てくる人物の壊れ加減がぶっ飛んでるから、物語と自分の距離が広がってしまうのではなかろうかと考えてみた。うわー何が言いたいのかさっぱりぷー。
お次はこれ。
鏡姉妹の飛ぶ教室 (講談社ノベルス)

鏡姉妹の飛ぶ教室 (講談社ノベルス)