ただ単純に嫉妬深いというだけか。それとも相手が自分しか見ていないのが原因か。
コミュニケーションは一方通行で断絶の一途をたどり、変化は起きず、自分が求めるものは手に入らず。
繰り返す日々が積み重なるほどに、胸を締め付ける鈍い痛みは増していく。
終わりが来ることはわかっている。そしてそれを自分で選べることも知っている。
辛いなら投げ出せばいい。でもこの辛さも悪くないと思ってしまう自分がいる。
この先変化は訪れるのだろうか?きっと訪れるであろうという確証はない。
ただ日々が過ぎて季節が移り変わることで、自分の気持ちが磨耗して消えていけばいいと思う。
傍から見えればこれはたいしたことではない。
それは理解できるし、そう思う。
ただあの人が自分の事を軽視しているという事実がただ辛く。
それを確認するたびに胸が痛む。
ああ、終わるのならば終われとも思う。そうなればハッピーエンドはありえない。
自分が連絡しなければいいだけ。
きっと忘れてくれる。いや、確実に忘れるし、なかったことになる。
それが悔しくて終わりを選べない。
思いの強さは不均等。こちらは形を隠して、向こうは元から何も無い。
自分がやりたいことをやりたいようにやっているだけ。
悪意も他意もない。それだけに深く突き刺さる。
必要とされたい。そう思う気持ちが大きくなる。
それでもこの思いをぶつけることはできない。
悲劇は悲劇にしかならず、喜劇は喜劇のまま。ここで演じるしかない。
それでいいんだろうか?それでいいんだと思う。
いや、思わなければすべてを投げ出してしまいそうで。
それもまたかなしい。
きっといつかはなんて言葉は一時的な慰めにもならず、事実が事実としてそこに横たわり、眼前に広がっている。
どうしようもないほど暗い海の底で、目に映る光はまぶしすぎて、暗い感情で押しつぶされ。
さらに底へと堕ちていく。
ならその底で横たわり、体を突き抜けていく感情をやり過ごし。
ただ、あるがままに終わりを待とう。
それでいい。いや、もう何も考えたくない。